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Vol.119 イデコやってみた

 今や節約術としても浸透してきたiDeCo(イデコ)。新聞や雑誌等で見かけるようになり関心を持つ人も増えてきています。
 お得なの?手続きは面倒?どれくらい節税できるの?など、疑問のある人のために解説。
 筆者が実際にやってみたことをレポート、手順とともにお送りします。

 

1.イデコって何?

 iDeCoとは「個人型確定拠出年金」の愛称で、「老後の資金を自分で作るお得な制度」です。加入者は2018年8月31日時点で100万人を突破しました。
 60歳までの間に自分で設定した掛金を拠出し、積み立てていきます。
 その掛金で運用商品(投資信託、保険商品、定期預金)を自分で選び、60歳以降に運用した資産を受け取るというものです。
 受取額は拠出した掛金の合計額や運用成績によって異なります。
 運用により、元本(積立金総額)を上回ることもあれば、場合によっては下回る可能性もあります。
 ではどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

(1)メリット
a.所得税・住民税の負担が軽くなります

 iDeCoでは掛金の金額が課税所得から差し引かれ、所得税と住民税の負担が軽くなります。

・節税額の例

 年収400万円の30歳の会社員が月/20,000円を毎月積み立てた場合
1年間の節税額:36,000円
10年間の節税額:360,000円
60歳までの30年間の節税額合計:1,080,000円

 以下のサイトでシミュレーションすることができます。

https://www.ideco-koushiki.jp/simulation/

b.運用中に得た利益も非課税

 預貯金の利息や投資信託の運用益には通常、源泉分離課税(20.315%)がかかりますが、iDeCo の運用益は非課税です。

c.運用資産を受け取る時も、「退職所得控除」「公的年金等控除」でお得

 一時金で受け取る場合は「退職所得控除」、年金で受け取る場合は「公的年金等控除」が適用され、一定金額までは税金がかかりません。

d.掛金は月額5,000円から始められ、1,000円単位で自由に設定できる

 無理のない負担で老後に備えることができます。
 毎月口座から決められた日に決められた金額が自動で引き落とされるので、貯蓄が苦手な人でも大丈夫です。

(2)デメリット
a.60歳まで運用中の資産を引き出せない

 一度スタートしたら簡単にやめられないのがiDeCoです。
 原則、60歳まで途中の引き出し、解約はできません。これをどう考えるかが一番のポイントです。

b.口座開設・維持に手数料がかかる

 申込時に2,777円(支払い:国民年金基金連合会)を、運用期間中も月額167円を支払います。
 金融機関によっては、さらにこの額にプラスして管理手数料を支払うことがあります。
 仮に30歳から60歳までの30年間運用した場合、手数料の合計は、2,777円+(167円×12カ月×30年)=62,897円です。

(3)掛金の上限について

 公的年金等の状況により1ヶ月あたりの拠出限度額が異なります。

・自営業などの方 …月額68,000円まで(国民年金または付加保険料+iDeCoの金額)
・会社員の方 …月額23,000円まで
 (企業型確定拠出年金に加入の方は20,000円まで、そのほか企業年金等に加入の方は12,000円まで)
・公務員・私立学校の先生 …月額12,000円まで
・主婦(主夫)の方 …月額23,000円まで

 以下のサイトで診断ができます。

https://www.ideco-koushiki.jp/start/

 

2.手続きの流れ

STEP1. 取扱金融機関を決める

 証券会社、銀行、保険会社から金融機関を選べます。金融機関選びでチェックしたいのは商品ラインナップと手数料(口座管理料)です。
 運用期間中にかかる毎月の手数料は167円~600円前後と金融機関によって異なります。
 下記サイトで確認できます。毎月の手数料が安い証券会社が個人的にはオススメです。

https://www.dcnenkin.jp/search/commission.php

STEP2. 積み立てる金額を決める

 無理のない金額でスタートしましょう。掛金は年1回変更が可能です。

STEP3. 運用する商品を決める
・元本確保型(定期預金・保険商品)

 絶対損をしたくない人向け。「低金利の場合、資金は減らないが増えることもない」です。
 しかし、節税メリットがあるので、通常の銀行の定期預金より「実質利回りが高い」、十分なメリットがあります。

・元本変動型(投資信託)

 積極的に増やしたい人向け。運用により大きく元手が増えることもありますが、減る可能性もあり元本は保証されません。
 購入できる投資信託のラインナップは多く、自分で選べます。

 

3.申し込んでみた

<準備や確認が必要なこと>

・勤め先の事業主が発行する証明書(金融機関からの受領書類に記入してもらう)
・基礎年金番号を確認する(年金手帳や年金定期便などで確認)
・本人確認書類(運転免許証、健康保険証、住民票や印鑑証明などのコピー)

 「個人型年金加入申出書」の記入、提出が必要になります。
 さらに会社員の方は、これに加えて「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」を、公務員(共済組合員)の方は、「第2号加入者に係る事業主の証明書(共済組合員用)」を、勤務先に記入してもらう必要があります。

 筆者の場合、書類に不備があり何回か再提出になってしまいました。書類の不備で勤務先と金融機関を行き来する人も多いようです。

 

4.まとめ

 シミュレーションで「〇〇年で約××円税金が軽くなる!」と出たときに、「へー、思った以上に、効果が大きいな。やってみようかな?」ということで、金融機関へ。
 販売員に、「皆さんこんなお得な制度を利用しないのですか?」と聞いてみたら、「認知度が低いのです。」とのことでした。

–オススメな方–

・老後資金として貯金をしたい。それまでは出せなくてもいい
・節税したい

–オススメじゃない方–

・老後資金よりも子供の教育資金等を貯めたい
・いまお金を使いたい
・住宅ローン減税や医療費減税を既に受けている

 これを機に皆さんも検索してみてはいかがでしょうか?

(出典)

iDeCo公式サイト
https://www.ideco-koushiki.jp/

iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)
https://www.dcnenkin.jp/

 

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